時々、もう何十年も前の作品が原作の、アニメや映画が公開されることがありますよね。当時を知る人には懐かしく、知らない人には新鮮なものになり、それぞれ感じるところも違うでしょう。私はそういったときに、あえて違う世代の人と話すのが好きです。自分が知らないことを知り、気付かないことについて教えてもらうのは、とても楽しいのですもの。
ですが、新しくファンになる若い世代の子たちを、歓迎しない方もいると聞いています。長く作品を読み続けている自分こそが最良の応援者だ、という意識があるのでしょうね。しかし以前大好きな漫画家さんが、「昔からのファンにも事情があるし、ずっと応援してもらうことは難しいから、新しいファンも獲得しなくちゃいけない」と言っていました。なるほど、と思いましたね。
それと同時に、ずっと好きでいてもらうことは難しいと割り切っている作家さんを、すごいと思いました。引きとめようとしても、事情や好みの変化があるから厳しいという現実を、真正面からとらえているのでしょう。なんて潔いかっこよさ!読者としては、世代や考え方も超えて、仲間同士肩を組み、ひとりの作家さんを応援していけたら、素晴らしいと思います。そんな日が訪れますように。