友達の子供が、毎日同じDVDを見ているそうです。彼はまだ幼稚園児。きっとアニメだろうなあと微笑ましく思っていたら、友達宅に遊びに行った時「これだよ」と見せてくれました。なんと親世代が懐かしむようなアーティストの、ライブDVDです。なぜこれが、と思いきや「きらきらするのがかっこいいから」ですって。舞台効果のことですね。この子は将来、その業界で活躍するのかもしれないと、親と一緒に笑いました。
こういう子供時代の記憶は、大きくなってから残らない場合もあると思います。でも、好きという気持ちはきっとずっと、胸にあるはず。だからでしょうね。大人になって「やりたいことがわからない」という若者は、小さな時に夢中になったものを突き詰めていくと、やりたいことが見つかる場合が多いのですって。たとえば、プラモデルが得意だった子は、手先を使う仕事を選んだり、計算が早かった子は、数字を扱う業務に就いたり、ということです。
かく言う私は、仕事ではないけれど、本を読む趣味だけは、ずっと続いています。住む場所が変わって、慣れない土地で苦労をした時期も、転職して多忙を極めた時も、体調を崩した夜ですら、読書だけはやめられなかったのです。