もうかなり昔の話ですが、有名な作家さんが旅行をする時の荷物について話している記事を読んだことがあります。その人は当然のごとく読書家で、道中に読む一冊の他に、それを読み終えてしまった時の一冊、計二冊の本を、常に鞄に入れていたのだそうです。なんでも予備がないと落ち着かなくて、最善と思われる準備をするので、荷物はすごい量になっていたのだとか。
それがある時から急に、いつも使っているバックひとつでも平気というくらいになったのだそうです。本はなくても困らないし、着替えだってとりあえず下着があればなんとかなる、そんな思いに至るには、どんな経験をしたのでしょうね。そこが肝心なところなのに、残念ながら覚えていません
以前自転車で旅をしていた人達は、すべてのものを小さなポーチに収めていたけれど、あれはたくさんの荷物を持って行けないからだとわかるのですけどね。ホテルのお風呂で毎日洗濯をして、乾かない時は生乾きのまま着ていたそうです。しかし彼らは、本ではなく地図は持っていましたよ。カーナビもない自転車の旅には、必須のものなのでしょう。鞄が大きくてもいけないわけではないですが、慣れている様子が格好いいなと思いました。
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子供の力、親の望み
とある日曜日ぼんやりテレビを見ていたら、子供向けの特撮やアニメ番組が連続する時間に突入しました。その日は偶然見ただけなので、内容はほとんどわからないのですが、あれは気持ちを明るくしてくれますね。基本的に主人公が元気でいい子なので、それが心地良いのです。
しかしそれを幼稚園児を子育て中の知人に言うと、彼は「画面の中で賑やかなのはいいけど、それを見ている子はもっと元気なんだよ……」と少々ため息交じりに言いました。曰く、仕事で疲れているのでゆっくり休んでいたいところを、早い時間から「パパ、テレビ見ようよ、起きて!」と揺り起こされるのだそうです。まだ寝ていたい旨を訴えても、相手は幼児、なかなかわかってくれません。私は休日でも起きる時間は同じですし、子供はそんなものと考え、半ば当たり前のものとして受け入れていましたが、お父さんという立場にとっては、そういうものですよね。
暑くても寒くても、子供は元気に公園遊びをねだります。美味しいおやつや、面白いテレビでご機嫌になって、最後はこてんと眠りに落ちて。私も昔はそうだったのでしょう。早く大きくなってほしいけれど、成長し「ママ、パパ」と懐かくなるのは悲しいところ。そんな話をかつて母に聞いたことを思いだしました。