全ての本にわけへだてない愛を

私の友人に、漫画をいっさい読まない子がいます。祖母のように「コマがいっぱいあるから、読む順番がわからない」というわけではないのですよ。意図的に、コミックスだけ読書から外しているのです。そのかわり、小説や新書、テキストなどはたくさん読んでいます。
そんな彼女に以前、どうして漫画だけ受け入れられないのかと聞いてみたのですが……「絵があるから」と言われてしまい、驚きましたね。「絵があるからわかりやすくて面白いのに!」「かっこいい登場人物に夢中になれるのに」などなど……私としては言いたいことはたくさんありました。でもその長所が苦手と言っている人の地雷を踏みぬいても、無理やり考えを押し付けても、いけませんからね。あえて口を閉ざしした。
しかしそうかと思えば、文章を読むのが苦手だから、小説は読まないと言う人もいるので、本当に十人十色だなあとは感じています。学校の勉強ならば、それでも頑張りなさいと言わざるを得ませんが、趣味の読書なら、仕方無いですよね。ただ漫画も小説も愛している私からすると、それを手に取る勇気さえあれば、もっともっと面白い作品に出会えるのに、勿体ないなあと感じてしまいます。

電子書籍の長所と短所

最近電子書籍でコミックスを読むことが増え、サイトによって画面の操作方法が違うことに気付きました。主にパソコンで見ているので必要ないだろうと思っていた拡大機能が、案外大切ですね。全体像を見るにはそのままの縮尺でいいのですが、文字を読むにはそのままでは、ちょっと大変だからです。今まで小説ばかり読んでいたので、このようなことは考えたことがありませんでした。
それがわかると、自然と自分のお気に入りのサイトも決まってくるというものです。やはり片手で簡単に、拡大縮小、ページ移動などの操作ができるところが一番かな。でもたとえばスマートフォンやタブレットを使って読むのならば、この限りではないでしょう。あれはどちらも、机に置くというよりは、両手で持って使うものですからね。
電子書籍の長所は、なんといっても本の置き場に悩まなくていいところだと思います。何百冊購入したところで、画面上の題名リストが長くなるだけなんて、長い間本棚に空きスペースがない生活をしてきた私には、嬉しい限りです。しかし当然、短所もありますよ。それは簡単に購入できるので、ついまとめ買いしてしまうところです。お財布に優しくないけれど、スペース的には安心の電子書籍は、使い方には注意が必要だと言えるでしょう。