暇で何にもやることのない週末の午後に、ちょっと足を伸ばしておうちから離れたところにある古本屋さんに出掛けました。棚に並んだ商品をじっくりと吟味しつつ、店内をくまなく歩きながらふと目につくのは、訪れる人々が思い思いの時間を過ごしている姿でした。地域密着型のブックストアということもあり、老若男女が心地よさそうに商品を眺めている光景はなかなかよいものです。私もそんなお客さん達の気持ちに後押しされ、いつもよりも一層本探しに力を注ぎ、素敵な作品達を購入することができました。その甲斐もあってか気持ちも満たされ、買い物後の一杯のコーヒーはとっても美味しかったことが印象に残っています。この日の収穫は、今は亡き女性作家の着物のお洒落とライフスタイルについて書かれたエッセイと女優の半生を綴ったノンフィクションでした。どちらの作品も仕事や恋に力一杯生きた女性が主人公のため、きっと私自身の人生にもよい影響を与えてくれるであろうと感じており、今から読むことが楽しみで仕方ありません。しかしながら、幾つかまだ読んでいない本が部屋に積まれているので、2冊のページを開くのは当面先になりそうです。なにはともあれ、楽しみを秘めた暮らしは、気持ちに張りが生まれるもの。刹那的に出会った素敵な本を読むことを胸に、日々の暮らしを精進してゆこうと思っております。