先日お茶会に行って参りました。私の友人が茶道を習っており、そのお手前を披露する発表会に参加したのでした。会場は賑やかな町の路地を入った邸宅にある和室でした。赴きと風情が素人の私にも知ることができ、建物の中に一歩入っただけで身も心も引き締まるような感覚を味わったものです。部屋の窓からはシンプルで洗練された庭園を見ることができ、それは本当に美しいものでした。今振り返っても非日常を感じることができた非常に贅沢な時間だったと感じております。
さてお茶の席の楽しみといえば、美味しいお茶と切っても切り離せない和菓子があると思います。それは舌で楽しむのはもちろんのこと、目でその美しさを眺めることも楽しみの一つです。その日いただいたものは、そんな私の気持ちにぴったりの色鮮やかでありながら可愛らしいものでした。とても良いお味だったため、我を忘れるように集中して食したことは言うまでもありません。
私は友人の影響もあってか以前から和菓子に心惹かれており、図書館で何冊かの書籍を借りたことがあります。それらの本には四季折々の逸品が紹介されており、どれもとても綺麗で美味しそうなものばかりでした。こうした本の効果もあり、季節の訪れを楽しむための大切なアイテムとして和菓子は私の中の重要なものになりました。そして目と舌で季節を堪能して幸せを噛みしめることで、暮らしが一層豊かになったように感じております。これから先もわびさびをもっと学ぶべく、日本文化に存分に浸ってゆきたいと思っております。