少し前に、漫画家の「楳図かずお」さんが亡くなってしまいましたね。
楳図かずおさんの漫画、好きでいろいろ読んでいたので悲しいです。
おろち、洗脳、まことちゃんなんかも好きですが、一番好きな作品は「漂流教室」です。
連載当時問題となった公害をテーマにした、SFホラーもの。
1970年代くらいの時代背景かと思われるので、出てくるものや当時の町並みなどはザ・昭和って感じですが(またそこもノスタルジックでいいんです)伝えたいことは今でも通じるものが多く考えさせられる作品です。
主人公、翔が通う学校が、ある日大きな爆発音とともに学校ごと別世界に飛ばされてしまいます。飛ばされた先は、のちにわかりますが荒廃して砂まみれになり滅んでしまった未来の世界だったんです。
この漫画を読んだ当時は、そんなことあるわけないよ……(でもちょっと怖い)みたいな感覚でしたが……大人になったいま読むと、全然ありえそうな雰囲気があって更に怖いです。
これって核とか使ったのちの世界では?とか、日本もだんだん気候もおかしくなってきてるし、世界でもおかしなニュースがちょこちょこ聞こえてきます。
本当にこのままでは…というリアルな恐怖が押し寄せてきます。
もちろんこの漫画は、恐怖だけではなく大きな希望と感動を与えてくれます。
「僕達はなにかの手により、未来に巻かれた種なのだ」
このセリフ、いまでも忘れられません。
楳図かずお先生の御冥福おお祈りいたします。